1月17日、本日電話ナシ 「ケチが出した結論」

 実家近くの施設に父を預けるのは、やはりお金がかかる。年金の受給額が一番多い世代とは聞いているが、それでも父の分だけも賄えない。母の今後のことを考えればどうしたって、蓄えを切り崩していくことになる。

 施設住まいは何年続くか分からない。父の蓄えで間に合うのかそうでないのか、計算の弱いわたしには答えが出ない。わが家に余裕があれば、両親を経済的にサポートするのは簡単だ。しかし余裕どころか、わたし自身は昨今の不況と半導体不足が遠因で仕事激減。余裕ゼロ状態。

 であれば、父を実家近くの施設に預ける選択肢はなくなる。わたしが父を高知に連れて来る以外ない。さあここでもふたつの選択肢がある。同居か、施設住まいか。

 六畳二間のわが家(しかもわたしの仕事場含む)に介護ベッドが必要な父の居場所はない。このままでは同居は厳しい。

 かと言って、連日「ここから連れて行って」と懇願する父を、別の施設に入れてしまうというのはどうにも辛い。

 金と人情の板挟み。

 

 本日、父を担当して下さってる先生と、ケアマネさん、看護師さんら全員との面談日。

 今日までに悩んだ末に出した結論は、わが家に父の部屋を増築して父を迎えること。都市部の施設に入れば2年足らずで消えてしまうお金を、増築の費用に回させてもらうことに。妹は父退院後、すぐにも施設入居をと勧めたけれど、わたしは、より安い方を選択した。

 わたしのケチは父譲り。父も安い方がいいと言うに違いない。