入院決定

 病院に着いた。PCR検査の結果はシロ。足の腫れを伝えると外科の医師が来て、蜂窩織炎の診断がついた(ケアマネさんファインプレー!)。抗生剤を点滴で入れるため2、3週間の入院が必要だと説明を受けた。

 重度のアルツハイマーのため、点滴を抜いたり、暴れたりした際に拘束をしていいか、コールマット(ベッド下に敷くセンサー付きマット。ベッドを下りた際、信号がナースステーションに飛ぶ)を使用していいかなどと書かれた承諾書が用意された。もちろんサインをした。拘束は点滴の間だけということだったので。

 手続きが終わり、もうこれで安心。小さな病室で(それでも個室だから我慢してもらおう)父は不安やイライラが出そうだが仕方あるまい。治るまで看護師さんがケアしてくれるだろう。その病院は精神科や認知症患者対応をする病院だったから。そう思っていた。まさか、翌々日の7月2日、日曜の朝に「暴れて治療出来ないの退院してほしい」と電話が来るとは夢にも思わなかった。