取扱い注意

 父にデイサービスを利用してもらいたいが、受け入れをしぶられる。父は癇に障るとげんこで威嚇したり、施設のものや人様のものを自分のものだと主張したりするのだがそれらが主な原因と思う。アルツハイマーであればわりと一般的な傾向ではないかと思うのだけれど、施設側から「一人の方につきっきりというわけにいかなくて…」とか、「うちのスタッフのスキルがなくて…」などと言われると、家族としては「それでも父をお願いします」とはなかなか言えない。

 やんわりしているようでいてこれらは明確な断り文句だ。施設の方からするとオブラートに包んでいるつもりかもしれないけれど、こちらははっきりと萎える。

 しかし、確かに施設側も初見で父の全てが分かるわけもない。困ったクセ(クセでまとめたら乱暴だけど)も扱い方次第でなんとでもなると分かるのは、ある程度の関係性が出来るまでの相応の時間を経てからのことだ。ましてやこちらは長年父の困ったクセにそこそこ鍛えられてきた身。見解の差が激しいのは仕方のないことなのだ。

 それで、取扱い注意の父をうまく操縦するための取説をつくってみた。最初、デイサービスの利用の前日に、電話で父についての注意点を説明していたのだが回数を重ねると煩わしくなった。口頭だとどの程度伝わっているのかも正直分からない。父の取説をつくったらそれらの問題が一挙に解決する!と気づいた。

 A4用紙×4枚の力作。せっかくなのでここでもアップしておこうと思う。父の介護に携わって頂く方の目にとまるかもしれない。

 PDF全文は後日アップする予定であるが、長いのでセンテンス毎に小分けして載せようと思う。