息子と思ってる?

T. は 父さん H. は はちむン《》は、はちむン'sメモ

 

2023.1.4

10:37am

T.そっちに行きたいんだけども、どうしたらいいんですかね

H.そっちに行きたいって高知に来るってこと?

T.あ、高知じゃなくて東京、東京《全否定された!》

H.東京?東京かぁ。わたしがいま高知にいるからなぁ

T.あぁ…。×××でしょ?《よく聞こえない》

H.ん?

T.東京にいる人がいるでしょ?

H.東京にはお母さんしかいないよ

T.東京は違う、静岡

H.静岡はしょうちゃんもすぐに来れないよ

T.おれが行くって言ってるんだよ

H.お父さん、どうやって行くの?

T.え?

H.お父さん、どうやって行くの?

T.ここから電車で、ね。なんか知らんけどさ

H.なんか知らんけどじゃ行けないよ。静岡まで(笑)

T.ちょっとあなたっち《あなたたちのこと。静岡の方言》の誰かがさ、こっちに来てもらってわたしを静岡に連れてってもらう…

H.うんうん

T.なんとかそれをね、してもらいたいなと思って

H.うん

T.わたしもどうなるか分かりませんからね。まだどうにか会えますからねー《ごもごもしてるけれど、そう聞こえた》

H.あははは。そりゃそうだよ。大丈夫だけど、ただしょうちゃんところに行っても、しょうちゃんのおうちになってるから、何日かしたら帰らなけりゃならないでしょ

T.どっかに泊まるところあるんじゃないですか?

H.お父さんひとりじゃ別のところに泊まれないでしょ

T.あーそうかもしれないねぇ

H.道もだいぶ不案内だから

T.ぼくは静岡のところに行きたいんだよ

H.うんうん。じゃあ先生が退院していいですよって言ったら、ちょっとだけ静岡行こうか

T.そうそうそう

H.そのときずっといられないけど、しょうちゃんに会いたいんでしょ?

T.そうそうそう

H.ね。じゃあうちのだんなさんと相談して、静岡に寄れないか聞いてみるよ

T.わたしもとっくに出ちゃってるからさ

H.どこ?

T.こっちのアレを

H.まだ病院にいるでしょ?あはは。出ちゃってないでしょう(笑)

T.もうね、病院も出たっていうアレでいますがね

H.あははは。そんなウソ言ってもダメですよ。あははは

T.うそじゃない。笑わないでよ

H.だっていま病院から電話してるじゃない

T.そうですよ

H.そうでしょー。知ってるんだからー(笑)

T.うんうん

《看護師さんが心配して電話を代わり、まだ病院に入院されてますから、と教えて下さった。承知してます、父に合わせてるだけなので、ありがとうございますとお伝えした》

T.もしもし

H.もしもし

T.あんたは分かんないかもしれないけど、女性が電話をそっちにしてさ…

H.そうだね、お手伝いしてくれたんでしょ。大丈夫大丈夫

T.わたしがここにいるところに来てくれるのが一番なんだよね

H.わたしほら、高知に住んでるでしょ

T.あー違うんだぁ《悲痛な声》

H.そうだよー、遠いんだよー。だからそんなにすぐには飛行機とれないんだよ

T.じゃあ別の人は《冷静な返答。変わり身早い!》

H.別の人?誰かな?(笑)

T.来れる人

H.ふみこのこと?

T.女性はだめじゃないか《わたしも女性なんだけど》

H.そう、ふみこもお正月休み終っちゃったからね

T.来てもらえばいいんでしょ

H.そんなにすぐには行けないんだよ。申し訳ないけど

T.えー

H.えー(笑)

T.誰か家族の人がいるでしょう

H.静岡の人はみんな仕事してるからそんなにすぐに頼めないじゃない?

T.あー、ここに来てもらえなかったらもうねぇ、口の中むちゃくちゃになって回らなくなっちゃってるんだよ

H.あぁそう。じゃあ看護師さんと代ってもらっていい?

T.あ、じゃちょっと待って

《父が口の中に違和感がある様だったので、診て頂いた。特に問題ないとのこと。違和感があるので落ち着かないのかと思ったのだが、見た目は変わりないということだったので、おしゃべりして喉がかわいているのかもしれないと思って飲み物をお願いした。電話でのわたしのテキトーな受け答えも、「大丈夫ですよ」と言って頂き、少し気が楽になった。

 これで父との電話を終わりましょうかと申し上げたら、看護師さんが「はい」とおっしゃたものの、気を回して父に「娘さんにかわりますか?」と聞いてくれた》

T.おーい

H.はーい。ひろこですよ《やっぱり来たか!》

T.おー。いや…早くね、こっから連れて行ってくださいよ。はやくわたしのとこに来てね、連れてってくださいよ。静岡にね

H.わかった、わかった

T.×××《よく聞き取れない》

H.ん?

T.女性がいろいろ、あーだこーだって言ってるからね

H.心配してくれてるんだね。うん、お父さん。長電話になると電話代もったいないから、また予定が決まったらこっちから連絡するから

T.わたしもねぇアレ《お金》持ってないんですよ

H.だいじょうぶそれはこっちの方で何とかするから。退院する時に精算するから大丈夫だよ

T.それじゃあダメだからね

H.だーいじょうぶだってー

T.ここで待ってるしかないんですか?

H.うん。治療してもらってるのよ、お父さん

T.え?

H.お父さん、具合が悪くなってそっちに行ったからよくならないとダメよ

T.そりゃそうだけどさぁ《あ。認めた》

H.お父さん、ちゃんとご飯食べてる?

T.食べてるよ

H.ほんとぉ?あはは。ならいいけど

T.あんたがばんばんいろんなね…×××《よく聞こえない》ここ来てください。お金はあると思うんだけどもね

H.おうちに帰ったらあるから。そのままにしてるから何にも心配することないよ

T.ああ

H.うん、心配しなくて平気

T.おれは待ってていいのね

H.うん、そう。今日明日ってわけにいかないけど、とりあえずお父さんは体をよくすることだけを考えて下さい

T.ああ

H.お父さん歩いたりしてる?ちょっと元気なくない?ちゃんと歩いてる?

T.歩いてないんですよ

H.あははは。こらこら。そっか分かった

T.歩いたりできないもん。静岡の誰かがいれば、わたしの預金の通帳とか持って来てもらえば×××なんですよ《声が小さくて聞こえない》

H.静岡の人はお父さんがどこに通帳しまってるか知らないから

T.わたしんとこに電話しなくてもさ、行くっていう時にぱっと言ってもらえばさ、黙っててさ、どっかのアレ…近いところにね、行きますからね

H.はいはい、わかりました

T.どうしようもないよ、ここ。大変なんだよ。右の手もね…

H.うん、うん。痛いの?《前から痛がっている右手の親指の付け根》

T.刺すように痛い…痛くてしょうがない

H.うん

T.書けないんですよ

H.あぁそう。書けないくらい痛いの?

T.うん。そういうアレがあってさ。病院行きたくないんだよねぇ

H.いまそこ病院だから(笑)。いまここ痛いんですって言ってごらんよ

T.いやいやそういうのはさぁ…

H.そこは、痛いのを治してくれるところだよ

T.そうそうそう

H.そうそうそうって(笑)

T.迎えに来てくれればさ

H.わかったわかった。(笑)それじゃお父さんまたね!

T.いや、あんたがこっちに来てくれれば一番分かるんだよ《急に大きな声》

H.だから行くよー。行くけどすぐに行けないんだって

T.うん…そう

H.だって高知に住んでるんだもん(笑)。四国に住んでるんだもん(笑)でもお父さんのこと忘れてないから。ちゃんと迎えに行くよ

T.長男だからさぁ

H.長女ね!(笑)長男じゃないからね!

《看護師さんが助け船。「そろそろ電話終わりにしましょうか」》

T.そろそろね。電話おわりにしましょうかって

H.またかけて。わたしもかけるから

T.もういいの?

H.うん。じゃーねー!

通話時間13分27秒

《今日は長かった!看護師さん仕事滞らせちゃってごめんなさい!》