無言と聞き返しが多い でもたまに冴えてる

T. は 父さん H. は はちむン 《 》は、はちむン'sメモ

 

2022.12.14

10:01am

T.もしもし

H.もしもし。おはよー。ひろこです

T.あ。ひろこ(笑)

H.ふふふふ

T.ひろこ、帰宅って。2月28、3月1日、2日って書いてある(笑)

H.そー。そうそう。そこもなんだけど、急にね明日用事が出来て、帰ることになったの

T.あぁそう

H.夜だからねぇ。お父さんが寝る前くらいの時間にうちに着くんだけどね

T.あ。ちょっとよくわかんない

H.明日の夕方の飛行機で東京行くの

T.えーっと…いつになるって?

H.12月15日、明日ね

T.ということは木曜日?

H.そうそうそう

T.明日木曜日?

H.そう。金曜日に行かなきゃならない用事が出来たから、明日そっちに行くのでよろしく。お父さんの隣の部屋に泊まらせてもらうね

T.まぁね。おれんとこは畳の部屋があるからね

H.そうそう。いつもお布団敷いて寝かせてもらってるから。明日もよろしく(笑)

T.なんだって?ちょっとあれが今…ちょっと…書くものが…ない…

H.あぁ。いいよいいよ。電話切った後でいいよ

T.何がいいって?

H.ん?いまないって。何か書こうとしてたんじゃない?

T.え?

H.なんか書こうとしてたんじゃないの?

T.そうそうそう。なんか、お?と思ったけど…

H.出てこない?大丈夫だよ。お父さんはただ家にいてくれればいいから。わたしがそっちに行くだけだから

T.そう?ひろこ帰宅って書いてあるのが、2月28日と3月1日、2日…

H.そうそうそう。その日も帰宅するの。そっちも飛行機とったからね。「ひろこ帰宅」間違いありません(笑)

T.2月28、3月1日、2日。3日しかないんだね

H.そうそう。2月でまだ寒い時期かもしれないけどねぇ

T.おー。寒い寒い

H.ねー、2月だからね

T.うん、うん《大きく頷いてる》

H.…とはいえ、3月にちょっと入ってるから、もしかしたら今よりは気候がちょっとよくなってるかもしれないよね

T.あーもう…今日なんか寒いよ

H.あ。ほんと?東京寒いんだねぇ

T.寒い、寒い。おれの寝転がるところが《ベッドのこと》…大きいアレ《かけ布団?》があるからさ。そこへこれから寝るかってさ

H.あははは。ごはんは食べた?

T.え?

H.ごはんはしっかり食べた?

T.何が?

H.ごはん。ごはんしっかり食べたら少しあったまるよ

T.うーん?ん???《簡単なやり取りなのに飲み込めてない》

H.お腹すいてるから寒いってことはない?大丈夫?

T.え?《聞き返しが多い》

H.お腹が空いてると、結構寒かったりするから、お腹空いてたら、下であったかいもの食べたら、カラダあったまると思うよ

Tうん、うん…

H.それはわたしの経験です(笑)。あったかいもの食べたら体もあったかくなるなぁって

T. …

H.ん?

T.いや…おれも…右の親指がどかーんとなっちゃってさ。おれもだよ

H.あれー。ほんと。わたしと一緒だ。わたしは指じゃなくて足が痛いんだけど。困ったね

T.いや。おれはここにいますよ《聞き違えなのか?わたしの言ったことが理解できていないのか?》

H.うん(笑)でもちょっと痛みがあると心配だねぇ

T.おれの方、痛い。こうしてやったら、痛いって感じで

H.えーそうなんだ。その痛いは、ピリピリするような痛さなの?

T.そうだなぁ。特に右の親指のところですね

H.あぁ…右の親指だと、お箸持つ時とかも痛いの?

T.あぁ痛いね

H.じゃあちょっとごはん食べにくいねぇ

T.うんうん

H.そうかぁ

T.しょうがないよ。そんなことは

H.我慢できるんだ

T.え?

H.我慢できるぐらいなの?

T.うーん、そうねぇ。ちょっと痛い…

H.うーん…

T.こう曲がってみると《手首を曲げてみてると思う》左側を見ると、左の方が・・・・《やや長い沈黙》痛くないんだよ

H.じゃぁ壊してるのは右なんだねぇ。

T.右側が痛くてしょうがない

H.うーん…そっか

T.しょうがねーよ。そんなこと知ったこっちゃねーよ。《いずれも怒り口調でなく諦めまじり》おれも痛むしね

H.お医者さんに診てもらう?

T.え?

H.お医者さんに診てもらう?

T.お医者さんに…お医者さんにはまだ診てもらってないよ《ちょっと呂律が回ってない感じ》

H.痛かったら、わたしちょうど帰るから一緒にお医者さんに連れてってあげるけど

T. …

H.一緒だったらいやじゃないでしょ?

T.あーなんかよくわかんねーよ

H.指の痛いところをお医者さんに診てもらったら…

T.おーしゃさん、おーしゃさんて…(笑)

H.あ、お医者さん。ごめん!病院ね。わたし早口でごめんね。病院に、一緒に、行くことは、できるよ

T. …

H.診てもらったら薬を出しくれるかもしれないからさ

T. …

H.うーん

T.×××《何か小さくつぶやいている》

H.《頷いて聞いていたが、本当は聞こえていない》…まぁ様子みよっか

T.あ、え?

H.明日わたし行くから、その時痛かったら行こうか

T.あ、そう?

H.だってその方がいいよね。痛くないのにお医者さんに行ってもあれだから、痛かったら行こう

T.うん。ダメだよ、そんなの《痛くもないのに病院に行くのはダメと言ってる。こういうところはまとも》

H.お医者さんも痛くない人を、どう治療していいか分からないから、お父さんが痛いという時に行こうっか

T.まぁ特に痛いというわけじゃないけどね《病院に行こうという話になると、必ず痛くないと言い出す。拒否なんだろうな》親指の…痛い…《ちょっと動かしてみたのだろう。やっぱり痛いな、と》

H.動かすとジンジン痛いの?

T.あの…親指の方の右側の…上げるとね…

H.えー。上げてるだけで痛いのは困るねぇ

T.うん

H.うん…

T.どうっちゅうことねー。こんなの《会話が沈んできていやになったのか、急に調子が変わった》

H.あははは。そう?

T.大したことねーよ、こんなの。書いてるのを見てるんだから

H.《???》そう言い聞かせてるのかな

T.そういうのをあんたちの方に、言ってるんじゃないかと思ってさぁ《前に自分が痛みを訴えてたか聞いてきたのは初めて》

H.うん、うん

T.今日とかその前のアレとか、そういうアレじゃないんじゃねーかなぁとか思いながらさぁ《昨日今日の痛みじゃないんじゃないかと言ってる。急に冴えてる》

H.うん。ちょっと前からね、確かに右の親指がっていうのは、お父さんが電話で言ってるなぁとは思ってたよ

T.ん…

H.聞いてるの。お父さん時々そういう風に言うから気になってるんだけど、なかなかお父さんにひとりで病院に行ってって言っても、お父さんも手の親指の先生って分からないじゃない?手の親指が痛い時、どこの病院に行ったらいいか分からないでしょ。だからわたしも手をこまねいていたんだけど、とりあえずわたし帰るからお父さんと一緒に病院に行くことは出来るからね

T.はぁ…《長い溜息》

H.深刻になった(笑)大丈夫だよ

T.まぁどうかしらんけど《ものすごく小さい声》

H.すっきりしよう!痛いの

T.《何か小さい声でしゃべっているが聞こえない》×××帰宅ってある《かろうじて聞こえたのはわたしが帰宅すると、カレンダーに書いてあるということを言ってた》

H.うん、そう。わたしが飛行機とった時に、お父さんに書いといて―と言ったから書いてくれたんだと思うよ《本当はわたしが11月末の帰省の時に、書いて来た》

T. …《物音もしない。何か考えているのか?》

H.よっこいしょ《椅子を座り直した際、ひとりごとが出てしまった》

T.《わたしのひとりごとをきっかけに》ん、まぁしょうがない

H.うん。じゃあ。風邪ひかないように…

T.そうそうそうそう

H.あったかくしていて

T.あー・・・はいはいはい

溜息交じりのまま、父から受話器を置いた

通話時間12分28秒