入れ歯がない!
2022.11.27
8:44am
母から電話。父が入れ歯がないと言って、当たり散らしていると。ソッコーで父に電話。《そんなわけで録音出来ず》
T.どこを探しても入れ歯がない
H.トイレの洗面台の横のコップに入ってない?《入れ歯洗浄剤の入ったコップがいつもそこにある》
T.ないんだよね
H.部屋の机の上に置いてない?
T.ない…腰が…腰が痛いんだよね
H.そっか。無理しないで、今日はうちでゆっくりしたらいいと思うよ
T.そうね
H.お腹すいたでしょ
T.そうねぇ
H.入れ歯どこ行ったんだろうねぇ
T.入れ歯?《入れ歯のこと忘れている》
H.お父さん、いま入れ歯、入ってないでしょ?
T.ないんだよ。おかしいんだよ《入れ歯のことを忘れたことを忘れている》
心当たりを父に尋ねたところで、探したことすら忘れている。仕方がないのでとりあえず電話を切った。
その後、父が昼もほとんど食べていないと母から連絡があった。母に、食べられそうな柔らかいものを出してと。冷蔵庫のプリンやゼリー、バナナでもなんでもいいからと。しかしどれも全く手をつけなかったそう。母曰くバナナは少しでも黒い斑点があるとダメで、まっ黄色の皮のバナナしか食べないということだった。(父、そんなに潔癖だっただろうか)おじやの様な柔らかいごはんを出してもダメ。
「こんなぐちゃぐちゃしたもの食えるか!」
この調子では、わたしが帰省するあさってまで、食べない状態が続く予感。
お腹がすいたら、ますます母に八つ当たりするだろう。まいった。
ただお腹がすいたら、さすがに新宿まで行く元気がないだろうと思う。不幸中の幸い…か?! 《つづく》